平成12年11月25日、美術愛好会会員の永野精子さん(27年卒)のご紹介で、高級住宅地で知られる南平台の三木武夫記念館を、われわれ34年卒の三人組(村上、和田、鴨田)が訪れる機会に恵まれました。

三木睦子さんが長年ご友人達と勉強会をされていた「伊勢物語」の世界をテーマに、初めてデザインされた着物の新作展が開催されたのです。


伊勢物語は「昔男ありけり」で有名な歌物語ですが、旅するプレーボーイの恋が織りなす華やかさ、優美さ、そして別れの切なさなど、詩情あふれる世界を着物にたくしてみごとに表現されていました。

日本の伝統美の染めと朝鮮に伝えられた刺繍の技術を、現代最高の技術者、職人さん、染色家の協力で融合してできあがった着物は、まさに芸術品だと思いました。
その他にも、まるで能装束を思わせる南蛮模様の豪華な着物などいろいろ見せていただきました。
やはり“美しいものは美しい”