平成26年2月8日(土)
於 永田町・黒澤
平成26年3月15日(土)
於 ホテルニューオータニ・トレーダーヴィックス


永田町・黒澤

(初折の表) 発句雪を解く風待ちかねて初音かな壊 殻
脇句 巨匠ゆかりの黒塀に春らいむ
第三 五月祭いざ高らかに声上げて欣 女
四句古びし寮にフルート流る光 義
五句 舞姫もながめをるらむソチの月 榮々峰
六句 すすきの原を磯吉走りて洋 々
(初折の裏)初句酔ひどれて新酒楽しや北の街六 条
二句 ハネて狂ふは男と女峻 坊
三句雲の峰とびこえ君に逢ひにゆく芝 女
四句あかつきやみに帯ほどきけり壊 殻
五句秘めごとは終わるべきもの寒椿らいむ
六句パスワード換え旅立つあした欣 女
七句月に行く三回転で着地して光 義
八句運動会は父のおにぎり榮々峰
九句赤とんぼ南高梅の里に飛ぶ洋 々
十句水面にふわりもやの漂ひ芝 女
十一句桜花千鳥ヶ淵に咲き誇り峻 坊
十二句もののふ集ふはるの燈 壊 殻
(名残の表)初句拝謁の栄に浴して柳の芽らいむ
二句 白雲分くるヘリコプター見ゆ欣 女
三句一湾に海の道生る夏夕べ 光 義
四句乱れ箱には浴衣ならびて洋 々
五句ぬれ髪やお酒の力もかりてみる芝 女
六句恋の言の葉撫子の聞く峻 坊
七句後朝の白露ふみし君が沓壊 殻
八句秋の螢よな見捨てたまひそらいむ
九句夜汽車にてひとり来たれり恐山欣 女
十句神の旅とて厩に宿り光 義
十一句包(パオ)の火のつぎつぎ消えて冬の月洋 々
十二句王昭君の顔偲ぶ 芝 女
(名残の裏)初句名人も筆のあやまり羽抜鳥峻 坊
二句妻にメールで大ジョッキなう壊 殻
三句ぱみゅぱみゅとマチュピチュ高所恐怖症らいむ
四句落ちくる水に谺も流れ欣 女
五句 真青なる瀬戸にひろがる花筏 光 義
挙句夢の中なる讃岐の春は洋 々