映画監督・朝原雄三
  • 略歴

       高松高校58年卒業。在学中は軽音楽部。また、映像同好会にもちょっと首をつっこんでいた。

     京都大学文学部を卒業後、1987年、松竹(株)に入社。
     松竹では山田洋次監督のもとで助監督・監督助手として「男はつらいよ」シリーズ・「学校」などの制作にかかわる。

     1995年頃、監督に抜擢され、映画監督としてのデビュー作「時の輝き」が公開。
     その後、1996年の正月映画「サラリーマン専科」(「男はつらいよ」と同時公開)、1997年の正月映画「サラ リーマン専科 単身赴任」(「虹をかける男」と同時公開)と監督作品が公開。
     次回作品「新サラリーマン専科」の公開日は平成9年11月22日。

  • 第1回監督作品・「時の輝き」の映画評

     非凡な映像感覚「時の輝き」(1995.03.28 毎日新聞紙夕刊より要約)
     「時の輝き」は山田洋次監督の門下生、朝原雄三監督のデビュー作で、脚本も山田・朝原共著である。
     「時の輝き」は折原みとの原作。少女たちのバイブルとすら言われている。

     看護婦をめざす由花(高橋由美子)が病院の実習で、初恋の相手シュンチこと峻一(山本耕史)に再会する。陸上選手のシュンチは骨折して入院していた。実習の終わる日由花は病院の屋上で「好き」と告白しようとするが、口にでない。しかし彼が好きだと言ってくれる。二人のきらめくような夏の日々。しかしシュンチが突然電話してきて「もう会えない」と突き放すように告げた。

     いわゆる難病ものの範ちゅうに入る。しかしこれまでの映画のようにヒロインがめそめそと泣かない。シュンチが骨肉しゅで死ぬ。由花はそっと口づけするが、その目に涙はない。なぜなら、彼女はシュンチの看護を通じて、精神的に立派な看護婦に成長したからだ。ストレートな物語だからこそ、人生に立ち向かおうとする由花のけなげさが胸を打つ。

  • 「サラリーマン専科」の紹介

    [当世流の“福笑い”」(毎日新聞1996.01.10愛知地方版より)
     「釣りバカ日誌」に代わり、「男はつらいよ」と正月映画のコンビを組む。東海林さだおの連載漫画を原作にしたホームコメディー仕立ての作品で、映画初主演の三宅裕司の喜怒哀楽こもごもの表情が面白い。さながらサラリーマンの日常を映す当世流の“福笑い”といった味わいである。

     俗物で人間性丸出しの万作を間合いよく演じる三宅と共演者たちの掛け合いが笑いをはじけさせる。従来の二枚目路線を脱した加勢の好演も光る。山田洋次の脚本らしく、金や出世よりも大切な家族のきずなが回復するラストシーンはちょっぴり泣かせる。
     監督は若手の朝原雄三。

  • ロケ地視察で三方町長を表敬訪問

     映画「サラリーマン専科」監督らがロケ地視察で三方町長を表敬訪問(毎日新聞1997.08.15福井地方版より)
     毎日新聞に4コママンガ「アサッテ君」を連載中の東海林さだおさん原作の「サラリーマン専科」の映画化で、ロケ地に三方町の三方五湖を選んだ朝原雄三監督らが13日、千田千代和町長を表敬訪問。ロケ地を視察した。
     サラリーマン専科は平凡なサラリーマンの生活を風刺と笑いで描いた作品。森繁久弥さん、三宅裕司さんらが出演する。ロケは来月5日から1週間。

  • レンタルビデオ化

     「時の輝き」「サラリーマン専科 単身赴任」などがビデオになっています。
     みなさん、ぜひ見てください。


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