脇 明子(わき・あきこ)(現姓 歌崎明子)
高松高校 昭和41年卒

プロフィール

 昭和41年高松高校を卒業
 東京大学文系部大学院比較文学科卒業
 現在、ノートルダム清心女子大学教授
 祖母は、北原白秋門下の歌人の脇須美。
 母は、高高玉翠会本部の副会長をしている脇和子氏。
 ちなみに、脇和子氏も、『記憶の中の四季』(菩提樹書房)の著者がある。

著書、翻訳

「ファンタジーの秘密」沖積舎
「幻想の論理」講談社現代新書
「あたごの浦」福音館書店
「おかぐら」福音館書店
「読む力は生きる力」岩波書店

 翻訳は、岩波書店愛蔵版「不思議の国のアリス 」、「ムルガーのはるかな旅」ハヤカワ文庫など多数。

作品の紹介

「ファンタジーの秘密」(沖積舎)
 ファンタジーとは何かを、様々な作品を詳細に分析することにより解明しようとしている。
 脇さんは、ファンタジーの特徴を「不思議さの気配」と捉え、こうした不思議さの気配を含まない限り、魔法使いが出てこようと、過去の世界へ迷い込もうと、本当のファンタジーではないと言い切っている。

 「ファンタジー」をここまで詳細に分析した本は他にはないのではないだろうか。
 ファンタジーの世界は、ゲームの世界でも盛んに取り入れられ、また、ハリーポッターの影響もあり、注目されているジャンルだけに、このような分析は貴重である。

 ちなみに、ハリーポッターはファンタジーなのかどうか、脇さんに聞いてみたい気がする。

「あたごの浦」(福音館書店)
 ある月のきれいな晩のこと。
 あたごの浦に魚たちがたくさん集まって、歌えや踊れの大演芸会が始まりました。
 月夜の浜辺の、とぼけたような奇妙なおかしみのある、魚たちの演芸会のお話。