1995年10月23日

拝啓
 皆様、お変わりありませんか。
さて、今般、高々、高中出身者で、この神田界隈に勤めている人を中心にして、勉強会というか食事会というか、呑み会というかを設立しようということになりました。
そこで、第1回の「高々かんだ会」のご案内を申し上げます。

どうして、こんな会合を作ろうという話がでたかと申し上げますと、まず建前から言えば、折角、同じ母校を卒業したものが近所で働いていて、お互いに知らないままというのも情けないし、同じ母校と言っても、上下の交流は年に1度の総会だけでは何回参加しても交流は広がらないので、この機会に母校を同じくする者同士の交流を図りたいということです。
ぶっちゃげたところを言えば、折角お互いに近所におるんやから、たまには近所で寄合いでもしたら「えんとちゃうか」ということです。

 とここまで書いたのが7月でしたが、暫く放置してしていたら、月日のたつの早いもので、もう10月の下旬になってしまいました。

 先々週の土曜日に玉翠会の幹事会があり、そこで神田会の話をしたら、神田界隈勤務以外の者から、準会員でも準構成員でも良いから「参加させていたあー」と言う者が多く、まあ準構成員でも良いという殊勝な申出でなので、それに絆されてついつい参加を認めてしまったり、47年卒の「神田君」は神田には勤務していないが名前からして名誉会員ということにしました。

 まあ、何だか、最初から訳の分からない会になりそうですが、まあ同じ母校だからまあええか ということで、始めようと思ってます。
 ともかく楽しい会にしませう。

ということですので、是非とも参加をお願いします。
敬 具

最初の会合のご案内  日時 平成7年11月17日(金) 午後6時
 場所 「小倉屋(おぐらや)」 神田小川町2-8(詳細は地図参照)
      (電話3295-6007)
 卓話  久保先輩(高々27年卒) 「太陽黒点活動と経済活動」*
      *但し、演題通りの話になるかどうかは保証の限りでない。
  出席の返事を末尾の通知表をFAXでご連絡お願いします。
  尚、翌日は玉翠会のゴルフコンペなので、参加者は早めに帰してあげます。
────────────出席通知表────────────────
いずれかに○をお願いします。     FAX(3252-6865岡崎へ)

1.11・17の第1回高々神田会に
①出席します(90%の確率で出席します)。
②都合が分からないので、今返事ができませんが、できれば出席したいと思います。
③都合により今回は欠席します。
2.今後の参加について
①是非とも参加したいので、入会の申込みをするぞ。
②よく分からないが、一応参加をすることにして入会の申込みをします。
③本当は参加したくないが、村八分にされるのはいやだから参加することにして、いやいやながら、申込書を送ります。
④知らない先輩とか後輩ばかりなので、一寸抵抗がある。
でも勇気を振り起こして参加の意思を表明する。
⑤一人では参加を躊躇するので、仲間から犠牲者を集めて、一緒に犠牲になりたい。
⑥参加したくないので、案内は要らない。
⑦参加できないので、案内はいらない。
            年卒 ─────────────────


以下、高高神田会の由来記を添付します。

高々神田会発足の由来記

 なぜ、こんな会を作ろうと考えたのかを、私の日記より転載しつつ説明します。

平成7年7月17日 晴れ
 今日は、昼飯に一人で食いに出掛けなければならない羽目になった。
 そうだ、久保先輩に御馳走になろう!
と突然に素晴らしいアイデアが閃いた。

 早速、先輩に電話をして、小川町の交差点から聖橋に向かって3分歩き、全電通労働会館の先輩を訪れ、近くの新富鮨で御馳走になった。
 先輩というのはありがたいなあ。
 最近は電話一本でピザなんかの配達もあるが、後輩というのは、電話1本で寿司が御馳走になれる。こんなことがあるから後輩というのは、やめられない。
 ほんと、癖になりそうやわ。

 因みに、久保先輩は、高々27年卒で、私にとっては10年先輩である。
 東京玉翠会の幹事会で毎年お会いして親しくして戴き、我々37年卒が玉翠会総会の幹事年度だった9年前には、10年先輩の27年卒と10年後輩の47年卒とも一緒に幹事をやりましょうと、27年卒の久保先輩と47年卒の松山君には玉翠会の準備の会にも時々出て貰って、飲みながらいろんな話を聞いたものです。
 久保先輩の話は、いつも面白く、どうして、こんなに面白いのだろうと思う程、面白いのです。
 今日も、ご馳走になりながら、面白い話を聞きました。

 今日の話は、貝の話(貝には鉛が含まれていて、これが男子を男子らしくさせるという話)と、太陽の黒点活動と政治・経済という話でした。

 久保先輩曰く。
 最近の若い男の精子は、数量が少なく、しかも尻尾が真っ直ぐでない。

 因みに、私(久保先輩の意味)の場合には精子の数は1億数千万はあるが、岡崎君程度で1億程度でないかな。ところが、最近の若い奴は4000万程度だよ。
と自信を持って言われる。

 根拠は?と聞くと、コンドームのメーカーの友人(この人も久保先輩と高々の同級生というから、私にとっても先輩だ)の話でもハッキリしているとのことである。

 この辺りのところは、私自身の数は日本人の人口と同じ位だから、まあ良いかと思ったが、何故に先輩は1億数千万もあって、それをどうやって資源の無駄遣いを防止しているのかとか、若い奴らの四千万というのは誰が数えたのかとか、色々と議論したいところもないではなかったが、昼間だから、あまり深くは詮索するのを止めにしておいた。

 ところで、久保先輩の話が説得力を持つのは、実例で裏付けられるところである。

 久保先輩の職場の若い男で結婚して数年間子供ができなかった者から相談を受けた(と先輩は、相談を「受けた」とのたまわるのであるが、私は先輩の方からの押しかけ相談でないかと推察しております)。
 そこで、子造りの秘訣として、生牡蠣を食べることを強力に推薦したそうです。
 その結果1年半後に玉のような男の子を得て、今では、その後輩から恩人と慕われているとのことでありました。

 俗説に貝類が好きな男はスケベだ、と言うのがあるが、この俗説などは、久保学説と通じるところもある。
 こんな話は鍋でも囲んで話をすると、甲論乙駁で大変盛り上がれそうですね。ところで、あなたも、貝は好きですか?

 また、太陽の黒点の話も面白いのですが、今日は、別に久保先輩の面白い話を皆様に紹介するのが目的ではないので、ここでは省かせて戴いて本論に入ります。
(本論に入るのに1頁も使うてしもうたわ。皆さん忙しいのにごめん)。

 そこで本論ですが、こんな面白い話を私一人だけで聞いて御馳走になるのは、非常に勿体ない、と痛感した次第です。

 折角、何の運命か、こんな神田界隈で働いているのだから、この機会に、神田界隈で、同じ母校に学んだ仲間同志が集まって皆で「標準語まじりの高松弁」で色々な話をしたら面白いのでないかと思いついた訳です。

 そこで、取り敢えず、この神田界隈で仕事をしている人に今から呼びかけて、年に2度から3度位集まって、勉強会という程ではないが、単なるお喋りだけでもないが、堅苦しいということもなく、かと言って内容が全くなくもないという会合で、みんなで、高松弁で「何や、かんや」というか「何だ、神田」というか、集まりを持ったらエンと違ゃうかな、というのを、ご馳走になって、ビールまで戴きつつ、酔った状態の私がつい久保先輩に口を滑らせると、久保先輩曰く「そりゃイイ、是非進めてみろ」。

 ごちそうになってるうちは後輩も良いのですが、やってみろ、と言われた時の後輩は、ツライものです。
 なんてたって、先輩の指示なのですから、やらざるを得ません。
 と言うことで、この文章も書いているのです。

 そこで、会について少し考えてみました。

 参加資格(さんかしかく)というか、▲■というか(三角四角のゴロあわせ)は、高々(勿論、高中、県女を含みますが)出身の好奇心の旺盛な者で、という要件までは問題ないのですが、問題は「神田」を何をもって要件とするかです。

 取り敢えずは、神田に勤務している者を中心にしようと思ってますが、前述の通り、私が酔った勢いで神田で勤務していない者から「入れていたあ」と言われて了解してしまったので、主会員は神田で勤務する者で、準会員として神田界隈に集まれるものも参加を認めて、少なくとも、場所位は「神田」でやる会ということにでもしようかと思っております。

 私の展望としては、最初は神田界隈で集まって「高々神田会」として出発し、最初は、久保先輩に「貝」の話を聞くことにして「高々神田かい」という名前に変更され、神田以外からも参加したいという人が多くなれば「高々なんだかんだ会」と名前を変更し、江戸弁よりも高松弁でいうことになって「高々なんやかんや会」と言う名前になるのでないかと予測をしております。

 会としては、安くて内容のある楽しい会にする為に、外部講師を招かずに(もし、安ければ招くこともあり得る)、誰かが(これは順番にする)、1時間程話をして、後の2時間程度を懇親で飲むというのが良いのかなと思ってます。

 それから、思いついたのですが、入会金を支払う会の方式の方が良いかもしれませんね。
人間というものは、浅ましいもので、タダだと、どうしょうかな、と思った時に、サボろうなんと思いますが、入会金を払っていると、元をとろうなんて考えて参加しようかという気持ちになるやもしれません。
そこで、勝手に入会金を1000円と設定しました。

 早速別紙の通り入会申込書も作成しましたので、同封します。
 是非とも楽しい会にしましょう。

今回の会は、49年卒の岩崎君の紹介で、天ぷらやの部屋がとれました。一応、最初だから10人位から始まるのでないかと予測し、その位の部屋ですので、出席の返事は早めにして下さい。

平成7年秋吉日

入会申込書

高々かんだ会御中
 今般、機会があり奇怪な会である貴会に入会する羽目になりましたので、ここに、申込み証拠金として取り敢えず1000円を(①添えて、②添えないがいずれ払う約束をするので)申し込みます(尚、貴会が解散した場合には、この入会金等は東京玉翠会に勝手に寄付されることを予め承諾します)。