第6回徳島玉翠会 平成10年11月8日 於 ホテルクレメント徳島


1999年5月1日、今治市と尾道市を結ぶ「しまなみ海道」が開適し、四国と本州は三つのルートで陸続きとなりました。
高松高校を、いや、玉翠会を中心に考えると、最初に全線開通した備讃ルートの両岸に、玉翠会本部と岡山玉翠会。
明石・鳴門ルートの「おち」に関西玉翠会、「こち」に徳島玉翠会。
すでに開通した二ルートの「おちこち」には玉翠会が組織されているのですから、「しまなみ海道」が開通した今年は、愛暖と広島両県にも玉翠会を…を考えるのは至極当然のことといえましょうか。

徳島県でさえ、高松高校の卒業生が400人を数える(定時、適信課程を含む)のですから、愛媛、広島両県ともなれば、それぞれもっと多くの卒業生が在住し、活躍しているに違いありません。
拙稿が契機となって、両県にも玉翠会が呱々の声を上げ、年に―回ぐらい、橋の“おちこち会"が開かれるようになれば、こんな楽しいことはありません。

とまあ、夢物語のごときものから書き始めましたが、これはまんざら夢ではないといえましょう。

―年余り前の1998年4月に明石海峡大橋が開適したのに小躍りして、わが徳島玉翠会は、昨年の6回総会(というよりは懇親会)を開くに当たり、向こう見ずにも、大「関西玉翠会」にご臨席をお願いしたところ、11月8日、JR徳島駅ビルのホテルクレメントで開いた第6回総会に、関西玉翠会から代表幹事の新谷充則様、事務局長の馬場康吏様のお二方が、それぞれ、明石・鳴門の大橋と瀬戸大橋経由でご出席くださったのです。

この日の総会には、高松からご就任ほやほやの多田野久・玉翠会新会長と、これまた新任の秋山忠校長先生をはじめ、玉翠会副会長の岩部隆、大西大介、南繁文三氏も駆けつけてくださり、徳島玉翠会始まって以来の豪勢なお客様の勢揃いとなったのであります。
お迎えした地元徳島玉翠会の参加者40余人はいたく感激し、和やかにも心はずむ何時間かを過ごしたのはいうまでもありません。

「四国三ル―ト時代」を迎え、四国と本州の時間・距離は大幅に短縮されました。関西、岡山、高松、徳島各玉翠会の緊密度がさらに強まり、交流が深まれば…と期待するところ大です。

橋をダシにして徳島の近況報告を先に書いてしまったもので、肝心のごあいさつが後回しになり、申し訳ありません。
 第17回束京玉翠会の開会を心よりおよろこび申し上げます。昨年の大会を上回るご盛会となり、大会のテ―マ通り「元気の湧いてくる集い」になることを心より祈念して、ごあいさつといたします。

今年の夏休みには、四国の橋巡りを兼ねて帰郷され、できれば徳島の友や、先輩、後輩を訪ねて交歓の時を持たれますようお勧めし、お待ち申し上げます。

徳島玉翠会会長 松浦健司 26年卒業