岡山王翠会幹事事務局 入船 健一(昭和28年卒)

岡山王翠会は今年で発足16年になります。創立の母体は香川県人会です。

昭和52年頃、当時岡山に在住していた高々28会の続嘉明君の呼びかけで、旧高中、第53回(昭和22年)卒業の植田敬、粂井正雄、田中俊次、高橋正巳、十川省治の各先輩。旧県女、晩翠部会からは昭和13年卒業の上原小菊(旧姓福田)、昭和17年卒業の篠原たえこ(旧姓田中)、そして高々からは昭和26年卒業(26会)の藤井康宏、山下孝代(旧姓永井)、岡田伊津(旧姓三谷)、横江悦子(旧姓溝渕)、三宅貴子(旧姓中村)の各先輩、昭和28年卒業からは吉田昭信、守屋総一郎君らが相談して、東京、京阪神支部に続き岡山にも同窓会を結成しようと準備にとりかかりました。

母校の同窓会担当の松野先生のご指導をいただきながら会員名簿を作成して何度か発起人会を開き、また県人会の出席者にも呼びかけ、一年余りの準備を経て昭和54年11月25日に岡山グランドホテルで設立総会を開催いたしました。

席上初代会長には、昭和6年卒業で旭川児童院顧問をしていた篠原清彦、副会長には上田俊彦、上原小菊の各先輩を選出しました。
続いて行われた祝賀パーティは盛大を極め、在学時代から郷土の話題まで閉会の時間になっても多勢の人が残り閉会できなかったことを覚えています。

第二代会長は昭和56年に藤井康宏先輩が就任しました。
岡大医学部第二外科出身で当時、岡山協立病院の院長でした。病院勤務に励みながら岡山玉翠会の発展のために努力されました。役員会、各種会合には万障繰り合せてよく出席され、総会には大阪、高松からも参加するようになりました。

現在の辻孝夫会長は、昭和30年卒業で岡大医学部第一内科教室の第九代教授です。厚生省の難治性肝炎の研究専門委員など多くの公職をもっていますが、郷土香川のために少しでもお役にたてばと、会長をお引受け願っています。役員会、総会などに出席を予定していても厚生省などへの出張も多く、欠席されることがあり本人は誠に残念がっています。

岡山玉翠会には二つの特色があります。
そのひとつは創立時から高中、県女、高々が一体になった会、すなわち岡山玉翠会として統合されていることです。
もうひとつは、篠原初代会長の提唱により、会則にある精神的、文化的生活の向上と会員相互の親睦をはがるために会報の発行を続けていることです。
「岡山玉翠会だより」と名付けて年2回発行し現在第27号です。可能な限り継続してゆきたいと考えています。

香川と岡山は瀬戸大橋の開通で陸続きになり通勤も可能になりました。従って会員にも変化が見られますが、今後も地域の状況に即応した会の運営に努力したいと思います。
最後になりましたが、母校のますますのご発展と東京玉翠会のご発展と会員の皆様のご多幸を心からお祈り申し上げます。