県人会& 玉翠会の集まり

東京玉翠会シンガポール支部
三木重昌(昭和60卒 事務局)


東京玉翠会総会が盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。

雨降らんでない、どしたんなぁ


ご存じマーライオン

赤道直下のシンガポールは、今年珍しく年初から数ヶ月続く記録的な大渇水。
それでも飲み水が不足した程ではないのですが、ゴルフ場の芝が枯れて数少ない週末の楽しみを奪われ、ポンプの修理中で水吐かなくなったマーライオン見て、水不足が深刻(実は海水)と勘違いし、雨が降らないので却ってマメに洗車に通うと言う何ともおかしな感覚を経験しました。結局3月に入り連日ザバッと雨降って事無きを得たのですが、まさかシンガポールと故郷香川に「水不足」と言う共通項があるなんて思いもよりませんで した。

県人会 > 玉翠会が本来普通なん?

今も小さなままの東京玉翠会シンガポール支部。何とか体裁・面目を保ち、独立自主精神の海外普及と海外最前線での飲食活動に志高く日々勤しんでおります。
目下8 名。二桁に乗ったら校旗を発注しようと心に秘めて早4 年。願いは届かぬまま多勢に無勢とでも言いましょうか、時節同じく発足したシンガポール香川県人会(現 在正会員数46 名!)の諸活動に嵌り、「県人会でいっきょるけど、これ玉翠も兼ねとんでぇ」と言う、誠に自己勝手な拡大解釈で愛校精神を満たしております。


小松慎一先輩(S45)

すると、信有らば事成すとでも言うのでしょうか、我支部のご重鎮小松慎一先輩(S45)が、県より海外で活躍される香川県関係者に贈られる称号「KAGAWA アンバサダー」を授与されました。
小松先輩は当地最大の日系クリニック病院の社長様としてご活躍されてますが、更に今後は香川の魅力をPR される名誉大使のお立場に。
現在この栄え有る称号を持たれる方は、世界のソプラノ歌手、林康子先輩含め世界に18 名おられますが、今年新たに就任した5 名のうち、一人が小松先輩(玉翠)、もう一人が元フジTV アナウンサーの中野美奈子さん(県人会)と、小国シンガポール から5打数2安打。年間MVP獲得です!パチパチ。

やっぱり小さいけん? 世界一 に日本一

 それにしても小さな大国シンガポール。何故か「世界一」がつくもの沢山あります。


マリーナベイを臨む

世界一生活費が高い、マリーナベイの天空プールの高さは世界一、何が基準かさっぱり判らないけど世界一の水族館、世界一便利なチャンギ空港(これは実感)、そう言えば観覧車も世界一の大きさだった。タクシー運転手は運転もそこそこにシンガポールの海南チキンは世界一美味いと熱弁してるし、どうも「なんちゃ無いけど、凄いんでえ」の島国特有な誇張精神を持ってるようで。なんちゃ無いだけにあればついつい自慢してしまう。
あれっ、これひょっとして県外出ると会話の中で思わず「日本一」を語る香川県人の県民性と一緒?
讃岐うどんに始まり、丸亀の団扇、鬼無の盆栽、白鳥の手袋、貯蓄額。日本一面積小さいとか野菜摂取量が日本一少ないとか下から一番と言うのもありますね。
この「何でもかまんでぇ、一番やったら」の精神は、最初に小国・小県であることをまずは悟る他無い環境があり、次に一番とか凄いとか言う話に無心の憧れ持つ事で育まれる精神エネルギーであります。
西日本の公立で東大進学者数トップレベルに日本最大の高校同窓会! うわっ、このレベルになると県民性に個々の努力と伝統が乗数となって、島国精神を遠に脱却し、昔で言う脱亜思考や先進国マインドにほぼ近いかな。恐るべしシンガポールと高松高校!

セピアな想い、人の縁

当初は漁師が住むだけのマングローブに被われた小島が今や大都会なのですから、この国の歴史も況や平坦な道程では無かっただろうと思います。植民地~大戦~国家独立頃の昔と近代都市国家に変貌した現代はまるで別世界であり、何十年ぶりに訪れた方がいらっしゃればセピアな記憶を辿るのはもう難しいかもしれません。


ラッフルズホテル

某企業の会長様で昨年40 年振りにご来星された老紳士が、「40 年前に来た時は水色の街の印象だったんだよ」とポツリ。
水色の街かぁ、当時のどんな風景を今も想ってられるのかな。ラッフルズのコロニアルな建物の傍を通り過ぎる時、何となくこの国の昔に想いを掻き立てられます。

もう一つ。昨秋に日本食展示会で県人会が讃岐うどんの手打ち教室をボランティア主宰する機会があったのですが、手打ち教室の横で来場者にうどんを振舞う大事となり、いよいよ人手不足で困り果てタダノシンガポール事務所の次長に相談したところ、「ほんならタダノが動かん訳にいかんわの、やっぱり。何とかしてみるわ」と次長自ら出張先から駆けつけ会社後輩にも強制召集かけて頂き人手不足が一発解消、イベン トも大成功!
(詳しくは中野美奈子さんのブログhttp://blog.excite.co.jp/minassipolで)

学年幹事会にタダノ東京事務所を会場としていつもご提供下さり、香川から遥か遠いシンガポールでもまた新しい形でタダノさんと縁が出来、人の輪が繋がる。東京玉翠会総会の発展の礎を築かれた玉翠会前会長故多田野久様の崇高な理念に改めて感銘すると共に、相変わらず未熟者の小兵ではございますが、末筆に心より深く崇敬の念を表します。