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第1回は、中村さん(高中50回卒)のコレクションを鑑賞
<「美しいものは美しい」>
そして、第1回目活動は、高中50回卒の中村文俊さんの自宅で絵画を鑑賞することに。 である。
以前は、収集した作品を自宅の2階の一室に収蔵していたが、あまりに多すぎて床が抜け落ちそうになり、現在は会社の倉庫に置いているとのこと。 なお、中村さんは、江戸末期の医者で蘭学者の緒方洪庵のひい孫にあたる。
<中村さんの自宅にて>
余裕の表情で、「他の人はどうしたんですか。」と聞いたら、「おまえが最後や」と言われた。みなさん早くから来て、中村さんが自宅までピストンで送ったそうである。
47年卒の日本画家、二川さんも来ている。 えらい! 駅から車で2、3分のところに中村さんの自宅があり、玄関に入ると、窓はステンドグラス、壁には絵画、廊下にはいろんな置物が置かれていて、我々を出迎えてくれた。
みんな揃ったところで、二川さんの絵から説明が始まった。 二川さんの右の奥入瀬の絵について、「奥入瀬の絵は紅葉を描いた絵が多いが、この絵は緑だけを使って丁寧に表現している。これは難しいことであり、二川さんの境地を示している。とても静謐な感じがする。」との評であった。
なるほど。 中村さんは、絵はその人の眼のレベルでしか理解できないとおっしゃっていた。 私は、以前、二川さんの右の絵を展覧会で観たが、緑一色で描くことの難しさは理解できなかったから、眼のレベルもその程度なんだ。
しかし、中村さんは眼のレベルは変わっていくともおっしゃった。 二川さんに対して、永野さんから質問がでる。
「二川さんが描いたこの奥入瀬の風景は、実際の風景をそのまま描いたのですか。」 絵というのは、画家のイメージの表現なのだから、目に写ったとおり描く必要はないということなのだろう。
三岸節子(1925〜)は、戦前から名をなし、女流画家としての先端を切り開いた画家である。 また、この赤の絵の具はフランス製の絵の具であり、日本の絵の具の10倍位する。しかも、フランスで描き、フランスの空気で乾かせば、素晴らしい色合いになるといわれているそうである。 本当にそうかどうかはわからないが、フランスの絵の具を使いフランスの空気で乾かしたというだけで絵の値段が違ってくるのだそうだ。
ふぅーん。おもしろいなあ。 右の絵は中川一政。 中川一政は、絵だけでなく、日本画、書、陶芸まで制作し、昭和50年文化勲章を受章している。 この絵は3つのタブーを犯しているそうである。
1つ目は、ナイフが描かれていること。 2つ目は、花が、こちら側でなく、向こうを向いていること。
3つ目は、テーブルの上端が右下りになっていること。通常は右上がりに書くのだそうだ。その方が、バランスがよいからである。
美の感性は人によって違う。しかも価値観はより多様化している。
しかし、中村さんは ところで、絵が売れた場合、そのうち画商が4割とり(これはいろいろと変わるが)、画材代が何割かはかかり、取材費なども入れると、純粋に画家に残るお金はわずかなのだそうだ。(これは二川さんの話) だから、知らない人は画家から直接買った方が得のように思いがちであるが、それは間違いであるとのこと。
画商を通さず売る画家は、まったく評価されないし、客観的にも評価に値しないのだそうだ。 そういえば、以前二川さんに、同級生なんだから画商を通さずその分安く売ってくれといったら、「う〜ん」といって、そのまま黙ってしまったなあ。
<オークションの話>
オークションの方法には、いくつかの方法があるそうである。
この場合、「1号100万円」といわれている人であれば、その半分位の値段がついているそうである。つまり、「1号100万円」というのは公示価格で、その半分が実勢価格ということになろうか。 また、最低価格を記載して、それ以上の価格でないと入札できないオークションもある。
さらに、「成り行き」といって、最低価格も記載していない場合もある。
ところが、以前は100円だったそうだ。 オークションの商品は絵がほとんどであるか、オークションの業者によっては、指輪などの装身具、バッグなどがでることがあり、市場で買うより、はるかに安いとのことである。 すかさず、我々もオークションに参加できますかと聞いたら、問題ないとのこと。大勢つめかけると迷惑でないかとの質問にも、大丈夫との心強い返答。 即座に、美術愛好会の第2回活動は、オークション参加に決定した。
第2回活動は6月ころを予定しています。オークションに参加したい人は、こちらまでご連絡下さい。 応接間で一通りお話を伺った後、各部屋に飾った絵をみせていただいた。 壁に掛ける絵はときどき換えるそうである。
わが家でも安い絵を飾っているが、それは掛かったままだ。 各部屋の説明の後、ワインと奥さんの手料理のおつまみをいただく。 絵に囲まれて飲むワインはまた格別である。
気分も和んだところで、近所の平林寺に案内いくことにする。
<「そめ乃」で感想会> なんという贅沢さ。 桜豆腐と煮物がとくにおしいかった。 もちろん、区内にも同じくらいの味を出すはあるが、決定的な差は値段である。 酒をさんざん飲んで、美味しい食事をして、たった5000円であった。(中村さんが17000円以上出してくれたけど。)
<自己紹介> まず、34年卒の鴨田昭代さん。鴨田さんが、陶芸の会を同好会として発足できないかと言ったのがこの会の始まりであり、美術愛好会のいいだしっぺである。
次に、27年卒の永野精子さん。永野さんも美術愛好会発起人の1人。 さすがである。
田中博子さんは26年卒。
その次は、中村さんの妹の西村さん。高々26年卒である。
次が、47年卒土居範行。
二川和之さんも47年卒。
その次は、頼則絢太さん。34年卒。
久保さんは27年卒。今日の企画の主催者である。
次が37年卒の岡崎洋さん。
その次は、なんと平成7年卒の太田馨子さん。
最後の神崎さんは、岡崎さんと同級生の奥さん。5年前にご主人が亡くなられたそうであり、少しずつ外に出るようにしているとのこと。 自己紹介が一通り終わった後は、美味しい料理を食べながら、高中50回卒から平成7年卒まで、世代を越えた話に盛り上がった。 一番盛り上がったのは郷土のさぬき弁の話。 「まがる」というのは「邪魔になる」という意味のさぬき弁だが(先日、玉翠会総会の幹事会で、三崎屋さん(34年卒)が、「総会の受付でプログラム以外にいろんなものをくれるけど、まがっていかん。」と言っていた。)、その語源は、まっすぐ歩いているとき、そこに物が置いてあると、そこを避けるために曲がらなければいけないことから、邪魔になることを「まがる」というようになったと中村さんが解説してくれた。 なるほど。勉強になるなあ。 と思っていたら、中村さん、永野さん、田中さんたちから、「すぼきが張る」とか「おくもじ」「まんば」とかいう言葉が飛び出し、何のことかさっぱり分からんかった。 うーん。まったく知らない言葉の場合は、あまり勉強にならんなあ。
ちなみに、「すぼきが張る」とは筋肉が張ったことであり、「おくもじ」とは高菜漬けみたいに細かく刻んだ物で、「まんば」とは野菜の種類の一つである。 他にもいろんな言葉がでてきたような気がするが、知らない言葉なので全然覚えられなかった。
<池袋・アイビーに行く>
当然、渡辺さん(31年卒)のいる「アイビー」に行くことに。 当初は電車があるうちに帰るつもりだったけど、久保さんが筆跡占いの話をしてくれて、その話を聞いているうちに終電を逃してしまい、1時ころようやく解散したのでした。
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